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Release / 2022.10.13

【NOMADOプロジェクト】離島の高校生10人と島の未来を考える!~理想の島づくりワークショップを開催~

関係デザインを通じて社会課題を解決することを目的としたツナガル株式会社のNOMADOプロジェクトチームは9月13日(火)、長崎県立壱岐商業高等学校(長崎県壱岐市)の生徒10人と、対馬島(長崎県対馬市)で起業を目指す大学生とともに未来の島づくりを考えるワークショップを、同校でアントレプレナーシップ(起業家精神)の授業を実施する福岡大学・飛田努准教授と共同で開催しました。

▼背景
壱岐島は玄界灘に浮かぶ離島で、海の幸や農産物の豊富なグルメや、海水浴場、絶景スポットなどで人気を集める人口約2.5万人の島です。博多から高速船で約1時間と好アクセスな一方、人口は減少傾向にあり、2040年には2010年と比較し人口が約36%減少すると予測されています。
人口流出の傾向が加速すれば、産業や医療、交通の過疎化や、物価の高騰など、様々な社会課題に直面することが危惧されています。こうした状況に歯止めをかけ、進学や就職を控える高校生が島の魅力を再認識することによって、島への定住意欲の増進や、将来的なUターンの機運醸成を目的にしたワークショップを開催しました。

▼実施概要
日時:2022年9月13日(火)13~15時
場所:壱岐商業高校
参加者:3年生10人

▼当日の様子と参加者の感想

NOMADOチームで独自開発した「窓」の形のデジタルインスタレーションを通じて、九州大学共創学部1年生で、対馬島で起業を目指す須内洸至さんとの交流がスタート。お互いの島に共通する魅力や課題を共有した後、須内さんとロールプレーイング形式で30年後の島の未来を想像するワークショップを行いました。

【当日の様子】

まずは、ツナガルが提唱する「ENdemic思考」のトレーニングを実施。
これは札幌市立大学や福岡大学など全国の大学で講義を提供しているもので、身の回りの物をモチーフに多面的に物事を捉える観察力および言語力を引き出すための時間です。

普段と視点を変えて観察した内容を実際に言葉にすることで、「常識」に固定化されていた物事を多角的・相対的に捉える目を養います。

前半では、この思考法を通じて、自然や食文化など「一般的な島の魅力」を語っていた生徒たちに、対馬島や博多にはない「壱岐島特有」の魅力について考えを深める体験を提供しました。

後半では、生徒たちに​壱岐市の「市長」や「観光担当」、「経済担当」、「未来創生担当」、「広報担当」などの役割を与え、ファシリテーターから投げかけられる島の未来についての問いについてロールプレーイング形式で即興で答えてもらいました。

30年後の未来について問われた各役割の参加者からは、前半で見つかった「壱岐島ならではの魅力」を編集し、
・足がない人々のために島を周遊する乗り放題バスを完備し、島民による観光需要を喚起する
・海外の大企業を島に誘致し、経済を活性化させながら人口増とグローバル化を図る
・名産の海の幸や山の幸を使った大食い大会を企画し、イベントの様子をSNSで発信。視聴者には島内で使える特典をプレゼントする
といったクリエイティブなアイデアがたくさん上がりました。

即興スピーチには、生徒たちが普段無意識に感じている島の魅力を言語化し、自分たちの言葉で他者に伝える能力を養う狙いがあります。さらに参加者同士で意見を交換することにより、別の視点から島の資源の可能性を見出すことができるといった成果がありました。
ワークショップを通じて参加者たちからは、以下のような感想が上がりました。

・まだまだ自分が知らない壱岐の魅力があることに気付けた。緊張しても、自分の意見を言うことの大切さを実感した。
・島の魅力を人に伝えながら、人と人の輪を作っていくことが重要だと思った。
・楽しいこと、面白いことを見つける力を身に着けることや、考えを言語化することの難しさを感じた。

▼NOMADOプロジェクトについて

文化交流とテクノロジーを通じて人と人とがつながることで、社会の壁に窓をあけることを目指すプロジェクト。独自に研究した「関係デザイン」理論の実践として、「窓」の形を模したスクリーンの両側でリアルタイムなコミュニケーションを可能にし、これまでつながる機会のなかった人々の間に関係を創出することで、社会課題の解決を目指しています。

<本件に関するお問合せ先>
ツナガル株式会社
メール:nomado@tsunagaru.co.jp
担当:藤田

 

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