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大分県北東部に位置する国東半島。九州の中の”コブ”にあたるこの土地は、東京23区よりひとまわり大きいエリアに、人口はわずか10万人程度。中山間部の様子は典型的な限界集落とも言えます。
交通手段の選択肢が少ない半島内は、神社仏閣など恵まれた観光コンテンツが点在しています。それらをつなぐ新たな移動手段として自転車の有用性を実証することが本事業のスタート地点でした。
フィールドワークを通した調査にはじまり、モデルコースの策定、ライドイベント運営、PR・情報発信をトータルプロデュースする幅広い知見が求められます。
まずわたしたちは、徹底したフィールドワークを通して、「国東半島らしさの抽出」と、国東半島におけるサイクルツーリズムが「どんな価値をもたらすか」を言語化し、本事業の成功指標をつくり関係者全員と共有しました。地域の方々が本コースに愛着を持ち、県内外からサイクルファンが集ってくることを目標に、行政や地元の関与者と一体になった推進体制を構築しています。
また国東半島は修験道の場としても知られており、1300年前から続く六郷満山文化は国東半島の重要なアイデンティティと考えています。サイクルツーリズムをきっかけに、日本古来からの自然観や宗教観などを紡いでいく。一過性のプロモーションや走行環境の整備のみにとどまらず、本質的な価値の探索も弊社のローカルビジネスプロデュースらしさであると考えます。